宵の明星(よいのみょうじょう)とは
宵の明星とは、高値圏で現れる「売りシグナル」のひとつで、上昇した株価が下落トレンドへと転換する可能性の高いチャートパターンだよ。
三川宵の明星(さんせんよいのみょうじょう)とも呼ばれていて、3つのローソク足の組み合わせでこの「宵の明星」が完成するんだ。
その発生条件は下記の通り!
①1本目が、大陽線(長い陽線)
②2本目が、窓を開けてできた小さな陰線、もしくは陽線
③3本目が、窓を開けてできた大陰線(長い陰線)
1本目(大陽線)
大陽線は、買いの圧力が大きいことを表すローソク足のことだよ。
買われる理由は様々だけど、例えば何か好材料(良い情報)が出たときなどにできやすいんだ。
2本目(窓を開けての小さな陰線・陽線)
2本目は、窓を開けてできた小さな陰線・陽線である必要があるよ。
窓を開けるほど寄り付きから大量の買い注文が入ったものの、その勢いが後に続かず、終始「買い圧力」と「売り圧力」が拮抗している状態を表すんだ。
この2本目は「陰線」でも「陽線」でも「十字線」でも良いとされているよ。
3本目(窓を開けての大陰線)
そして3本目に、窓を開けた大陰線ができてしまうと、宵の明星が完成するんだ。
下窓を開けるということは、売り注文が殺到しているということ。
買いの勢いが続かなかったことで、投資家に天井を打ったと判断され、そこから下降トレンドに転じる可能性が高くなるんだよ。
ちなみに、この「宵の明星」の逆シグナルとして「明けの明星」というものもあるんだ。
明けの明星についてはこちらの記事を読んでみてね!
宵の明星を1つのローソク足にまとめると
3本のローソク足がセットとなった「宵の明星」だけど、このローソク足を1本にまとめると次のようになるよ。
チャート(ローソク足)を勉強している人ならわかると思うけど、長い上髭は「売り圧力」が強烈なサインで、株価下落の兆しだと言われているよね。
「宵の明星」とは、日没前の金星のことを言って、まさにこれから日が沈んでいく状況を表しているんだ。
この「宵の明星」が出現したときは、直近の天井を打った可能性が高いと判断できるので、早々に売り抜けることがおすすめだよ!