株価が上がりやすい時期・下がりやすい時期を徹底解説!

みなさんは「アノマリー」という言葉を知っているブヒ?
アノマリーとは「投資の世界」でよく使われる言葉なんだけど、一言でいうと過去データに基づいた経験則のことを言うよ。
例えば「5月は株価が下がりやすい」といったものや、「金曜ロードショーでジブリが放送されると相場が荒れる」といったものまで、一種の「都市伝説」のようなものなんだ。
ただ、具体的な根拠は無いものの「何故か当たる」ことが多く、これらのアノマリーを参考にして投資をする人も多いんだよ。
今回は、そんなアノマリーの中でも「株価が上がりやすい時期」「下がりやすい時期」を予想できる季節性のアノマリーについて解説していくね!

季節性のアノマリー

「クリスマス」や「ハロウィン」「ゴールデンウィーク」「お盆」「お正月」など、毎年規則正しく訪れるこれらのイベント。
同じ時期に同じイベントが開かれ、これを何十年も繰り返していると、相場にも「とある傾向」が見えてくるんだ。
1878年(株式取引所開設)より培ってきた「経験則」から、「こうなる可能性が高い」と予想することができるんだよ。
もちろん、当たるときもあれば外れるときもあるけど、株価は「人の心理」で動いていくものなので、アノマリーを信じている人が多いほど、当たる確率も高くなるんだ。
ではまず、年の初めである「1月」から順に見ていくね!


1月のアノマリー(ご祝儀相場)

年の初めである1月は、「1月効果」や「ご祝儀相場」と呼ばれていて、株価は上がりやすいとされているよ。
これは、税金対策や年末年始の持ち越しを避けるためにポジションを解消した投資家の新たな買いが入るからと予想できるんだ。
また、機関投資家や海外投資家のポートフォリオ見直しが年末に入り、パフォーマンスの悪い銘柄を年内に売却。
そして、上昇している銘柄に買い替えるといった投資行動が、株価の上昇に繋がるとされているんだよ。
この他にも、年末年始に株を勉強した新人投資家が、年末のボーナスを使って株をはじめるなど、様々な要因が考えられるんだ。

2月のアノマリー(節分天井)

株式相場には古くから「節分天井彼岸底(せつぶんてんじょう ひがんぞこ)」という格言があって、毎年2月3日頃の「節分の日」に株価は天井をつけ、3月中旬頃の「お彼岸」で底をつけるというアノマリーがあるんだ。
これは、1月効果による上昇相場が、1月下旬から2月上旬あたりで一服し、一度調整の下げに入るとされているからだよ。
あと、2月は花粉症の季節で、こういったことも投資家の心理に「マイナスの影響」を与えると言われているんだ。

3月のアノマリー(彼岸底)

上記でもお伝えした通り、3月中旬(お彼岸)までは下落傾向が続くと言われているよ。
企業の決算が集中する3月は、多額の資金を運用する機関投資家の「利益確定売り」や、個人投資家の「決算回避売り」など、これらの要因が売り圧力を強めていると考えることができるんだ。
ただ、3月下旬になると「配当金狙い」や「4月以降の株高期待」といった買い圧力も強くなってくる傾向があり、こうした値動きからも「お彼岸あたりが底」だと言われるようになったんだよ。
でも近年では「節分天井彼岸底」とは言えない年も多くなってきたので、このアノマリーは参考程度にしてね!

4月のアノマリー(4月高)

日本では新年度を迎える4月。
この4月は「機関投資家」の新年度でもあるので、新たな買いが入りやすく、相場的にも「3月に売られた資金」が戻ってきやすいんだ。
そのため、4月は「上昇傾向」になる可能性が高いよ。
この上昇は5月の初旬(こどもの日)あたりまで続くことから、「4月高、こいのぼり天井」とも言われているんだ。

5月のアノマリー(こいのぼり天井 / セルインメイ)

5月にはかなり有名なアノマリーがあって、1年の中でも株価が下降トレンドに入りやすい時期だと言えるよ。
まずは先ほどの「こいのぼり天井」。
これは、5月初旬に「ゴールデンウィーク」という大型連休があり、この連休前に手仕舞いしたいという投資家が増えるため、この付近が天井になると考えられるんだ。
これが「4月高、こいのぼり天井」と呼ばれる所以。
そして、これ以上に有名な格言が「Sell in May(セルインメイ)」といって、5月に株を売れというものだよ。
これはイギリスで生まれた相場格言で、日本でもかなり有名なアノマリーなんだ。
元々は「6月に決算を迎えるヘッジファンドの換金売りが5月に集中する」ことが原因だとされていたんだけど、今ではそれはあまり関係ないみたいで、このアノマリーがあまりにも有名だからとされているよ。
「5月に株が下がる」という説を信じている人が多いほど、市場は弱気になってしまうからね。
この他にも、株高になりやすい12月に「信用取引」で買いを入れた投資家が、半年後の5月に期限切れで「強制決済」させられるという点も、売り圧力になっていると考えられるんだ。
このように、様々な要因から「5月は株価が下がる」と言われているんだよ。
ちなみに、この「Sell in May」という格言には続きがあって、本文は下記の通り。

Sell in May and go away, don’t come back until St.Leger day.
5月に株を売って立ち去れ。そしてセント・レジャー・デイ(9月の第2土曜日)まで戻ってくるな。

「Sell in May」だけ聞くと、5月だけが株価が下がるように思えるけど、実はそうではなくて、5月から9月上旬までは相場の軟調が続くので、それまでは戻ってこない方が良いという教えなんだ。
あくまでも根拠のないアノマリーだけど、確かに5月から夏場にかけて株価は下がる傾向にあることから、決して無視できないアノマリーだと言えるよ。

6月のアノマリー(梅雨)

日本では「梅雨」の季節となる6月。
天気がパッとしないのと連動してか、株価も軟調が続くよ。
「Sell in May」通り、下降トレンド継続と考えることができるんだ。

7月のアノマリー(サマーラリー)

夏の初旬は「サマーラリー」とも呼ばれ、下落傾向だった株価や出来高に回復が見られるよ。
ただそれも長くは続かず、やがて「夏枯れ相場」という閑散期に入ってしまうんだ。

8月のアノマリー(夏枯れ相場)

日本の商いでは古くから「ニッパチ」という言葉があるよね。
飲食業や小売業など、様々な業種で「2月と8月は売上が落ちる」ことを意味するんだけど、これは株式市場にも当てはまる言葉なんだ。
特に8月は夏枯れ相場といって、市場参加者が激減する傾向があるよ。
日本の夏休みといえば、せいぜい数週間程度だけど、海外では1ヵ月程度バカンスを取ることも多く、海外投資家が多く参入する日本市場は閑散としてしまうんだ。

~プチ情報~
日本株の7割は日本人投資家で、3割は外国人投資家。ただ、日本株の「売買代金」となると外国人投資家の割合が6~7割へと跳ね上がるんだ。そのため、日本の株式市場を動かしているのは「外国人投資家」ということができるんだよ。

出来高が激減した相場では、ちょっとしたネガティブなニュースにも敏感に反応してしまうことからも、夏枯れ相場である8月は無理に取り引きしない方がいいと言われているんだ。
Sell in May and go away, don’t come back until St.Leger day.
「5月に株を売って立ち去れ。そして9月の第2土曜日まで戻ってくるな」という格言は、日本人にとっても適した格言なんだね。

9月のアノマリー(セントレジャーデイ)

「Sell in May」の格言通り、9月の上旬までは軟調になりやすく、8月下旬から9月上旬までは世界的に見ても株安になる傾向があるよ。
ただ、9月の中旬(セントレジャーデイ)あたりからは、外国人投資家のバカンスも終わったことで再び市場に活況が沸いてくるんだ。

~プチ情報~
セントレジャーデイとは、9月の第2土曜日に開かれる「競馬のレース」のことだよ。1776年9月にイギリスで開設された「世界最古のクラシック競争(競馬)」だと言われているんだ。

10月のアノマリー(ハロウィン効果)

10月は株価が落ちやすいというアノマリーがあるよ。
なぜ、10月にそんなアノマリーがあるのかと言うと、アメリカ発の世界的な大暴落が10月に起こっているからなんだ。
例えば、
1929年に株価が大暴落した「世界恐慌」は10月29日。
1987年に株価が大暴落した「ブラックマンデー」は10月19日。
2008年に株価が大暴落した「リーマンショック」は10月28日。
このように、過去にあった歴史的な経済不況が10月に発生していることから、このアノマリーが誕生したんだ。
この他にも、10月は「大手機関投資家」が決算で株を大量に売却することも関係していると言われているよ。
ただ、このアノマリーはポジティブに変換することもできて、株価が底値圏内であるハロウィン時期に買いを入れ、5月に売れば儲けられると考えることができるんだ。
実際に、そういった投資法(アノマリー投資)を実践している人も多いんだよ。
ハロウィンの時期に株を買えば稼げるということから、ハロウィン効果10月効果と呼ばれているんだね!

11月のアノマリー(株高)

11月から12月にかけては、ハロウィン効果もあってか株価は堅調に推移すると考えられるんだ。
12月の「クリスマス商戦」に向けて、仕込む投資家も増えてくるよ。

12月のアノマリー(サンタクロースラリー)

12月は「サンタクロースラリー」と言って、株価が上がりやすいアノマリーがあるんだ。
クリスマスシーズンは、様々な業種で商いが活況になることから、株式市場も盛り上がると言われているんだよ。
ただ、12月は波が激しいので注意も必要。
理由は、
・外国人投資家のクリスマス休暇によるポジション整理
・年末年始前の手仕舞い
・税金対策によるロスカット(損切り)
で下がると言われているんだ。
株で稼いだお金にかかる税金は「12月までの収支」で決定することから、「含み損」の銘柄は損出しして税金を安くする必要があるからね。
一方、1月の「ご祝儀相場」に向けて、株を仕込む投資家も多く、クリスマスから年末にかけては株価が上昇しやすいというアノマリーもあるんだよ。
これが「サンタクロースラリー(サンタクロースからのプレゼント)」といって、海外で有名なアノマリーなんだ。
ロマンチックなネーミングを付けるよね!

おわりに

以上が、季節性アノマリーの大まかな内容だよ!
アノマリー投資を実践する投資家は、市場のサイクルやパターン、歴史を参考に売買しているんだ。
株安である10月や11月(秋)に買って、株高である4月や5月(春)に売るといったことを毎年繰り返して資産を増やしている人も多いんだよ。
ただ、冒頭でもお伝えした通り、アノマリーはあくまでも「経験則」で一種の都市伝説。
「A型の人は几帳面」や「O型の人は大雑把」といったように、科学的な根拠はないけれど多くの人に信じられている迷信に過ぎないんだ。
だから、これらのアノマリーは参考程度にして、「ファンダメンタルズ分析」や「テクニカル分析」を主軸に売買してね!


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