戻り待ちに戻りなしとは
株式投資の格言の中に「戻り待ちに戻りなし(もどりまちに もどりなし)」というものがあるよ。
「戻り」とは、下落相場において一時的に株価が上がる(戻る)場面のことで、この瞬間を待っていることを「戻り待ち」と言うんだ。
買った株が上昇せずにそのまま下落してしまった場合、なかなか「損切り」できない人っているよね。
「いつかは元に戻るだろう」「せめて買い値まで戻ってくれ」といったように、戻り待ちをする投資家はすごく多いんだ。
そういった投資家の売り注文が「上値」を重くすることで、株価は一時的な反発もせずに下がり続けるということがよくあるんだよ。
そのため、戻りを待っていた人たちは売り損なってしまい、結局底値付近で損切りするハメになってしまうんだ。
これが「戻り待ちに戻りなし」という格言の意味。
戻りを待って無事売ることができれば損失を軽減できるけど、戻り待ちをしている人が多ければ多いほど上値は重たくなるので、自分の思い通りにならなかった時点で「すぐ損切りする」ことが大切なんだね。
ちなみに、この格言に関連したものとして「初戻しは売り(はつもどしはうり)」という格言があるよ。
上記でもお伝えしたように、下落相場は上値がすごく重たいので、仮に初戻しがあった場合は「絶好の売り場(空売りのタイミング)」と考えることができるんだ。
高値からの空売りは大口の機関投資家も狙っているので、一時的な戻しがあったら「空売り」も選択肢の一つに入れてみてね!
以上が「戻り待ちに戻りなし」という相場格言だよ。
この格言の反対の意味を持つ「押し目待ちに押し目なし」は下記の記事を参照してね!