黒三兵(くろさんぺい)とは
黒三兵とは、下り階段のように陰線が3本続くチャートパターンのことを言うよ。
高値圏で現れる黒三兵は「売りシグナル」だと言われていて、下降トレンドへの始まりだとされているんだ。
日本では、陰線のローソク足を「黒色」で表現することが多く、その陰線が3本並んでいることから「黒三兵」と呼ばれているんだよ。
この「黒三兵」の発生条件は下記の通り!
①1本目が、陰線
②2本目が、前日高値・安値・終値を切り下げての陰線
③3本目も、前日高値・安値・終値を切り下げての陰線
であれば、黒三兵が完成するんだ。
黒三兵の逆シグナルとして「赤三兵(あかさんぺい)」というものもあるよ。
三羽烏(さんばがらす)
この「黒三兵」だけど、これから下降の一途を辿る黒いローソク足が「不吉なカラス」にも見えることから、三羽烏(さんばがらす)とも呼ばれているんだ。
この三羽烏が高値圏で初めて出現すると、「なだれ三羽烏」といって株価が雪崩のように下げる恐れがあるので特に注意が必要だよ。
ちなみに、3日連続で大引けが安値となることを坊主三羽(ぼうずさんば)、大引けと翌日の始値が同じ株価になることを同事三羽(どうじさんば)といって、更に強い売りシグナルだと言われているんだ。
長い下ヒゲは反転の可能性(黒三兵先詰まり)
この黒三兵(三羽烏)だけど、3本目の陰線に「長い下ヒゲ」がつくと、黒三兵先詰まりといって、売り圧力が弱ってきているサインだよ。
こういった場合は、4本目(4日目)でリバウンドする可能性も視野に入れてね。
3本目の陰線が短い場合も反転の可能性(黒三兵思案星)
また、下記の図のように、3本目の陰線(実体)が短い場合も、黒三兵思案星(しあんぼし)といって、どっちに進むか迷っている状態だから、売り買いは控えて様子を見ることがおすすめだよ。
黒三兵は、出現する場所と、3本目のローソク足の形が重要とされているので、これらの点に注目して見てみてね。
くれぐれも、高値圏での黒三兵には手を出したらいけないよ!